千思万考03 2年目をふりかえって

ホームページを立ち上げてから2年が経過した。
仕事の忙しさと本来の怠け癖が出て、更新がなかなか進まないのが現状である。
この1年は、私たち不動産鑑定業界にとっては、大きな変化のあった1年である。

不動産鑑定士の試験制度が大幅に変更され、新しい試験制度で合格した人たちが初めての実務修習を受けることとなった。
不動産鑑定士として仕事ができるまでの期間が、最短で1年という超スピードでの養成となり、今後、新試験制度で誕生した多くの不動産鑑定士が、私たちの業界に参入してくることとなる。
このような人たちは、必ずしも東京・大阪等の大都市で仕事をするとは限らない。多くの人たちが所謂地方都市で仕事をすることだろう。

私は、いつも地方都市に住む不動産鑑定士だと書いているし、言ってもいる。これは事実として地方都市で仕事をしているからそのように言っているのだが、一般的には、地方都市の不動産鑑定の実務では、次のようなことが言われている。

・仕事の内容が更地しかない。
・仕事量が極端に少ない。
・公共事業依存で、民間の依頼などない。

すなわち、仕事があっても単純な仕事ばかりで、およそ専門性を発揮する機会など無いということである。

しかし、それは本当だろうか。私はそうは思わない。
現在不動産鑑定業界で、証券化等で最先端の鑑定評価の仕事をしている人たちが一部にいる。しかし、その人達が業界全体に占める割合はどの程度だろうか。おそらくかなり低い本当に一部の人たちである。また、証券化等の仕事をしている不動産鑑定士の本質的なレベルが本当に高いのだろうか。
バブル経済時の不動産鑑定のあり方に対する問題点、抵当証券で大きな問題となった不動産鑑定のあり方等は、証券化の対象となっている不動産には全く関係ないのだろうかと危惧する。

不動産という資産は都会のみにあるのではない。資産市場で大きな価値を占める不動産は全国に存在するのである。その不動産を対象とする鑑定評価の仕事は、地方都市でも相当程度専門性を発揮する仕事があるのではないだろうか。それは、官依存ではなく、民間企業にどれだけ浸透するかだと思う。
私は今後とも民間企業を重視した仕事をしていきたいものと考えている。

また、引き続き不動産の価格と賃料について、その本質を考えていきたい。そして、価格と賃料について意見を述べる不動産鑑定評価について、その問題点を真摯に考えていきたいと思っている。

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