千思万考20 フィールドワークに参加して

10月4日~5日にかけて、バイオマスツアーなるものに行ってきた。
この企画は、岡山県不動産鑑定士協会と岐阜県不動産鑑定士協会が共催し、日本のバイオマスタウンを目ざすとしている岡山県真庭市の林業を生かしたまちづくりの視察である。岡山県、岐阜県はもとより、遠くは青森県、そして三重県、滋賀県から鑑定士が参加した。

バスで原木市場、製材所や製品市場を見学するものであったが、そこでは、民間が主導し、産・学・官が連携し、積極的にツアーを組んでいることを頼もしく思った。

感心したのは、その中で働く人々である。今まで林業に関する人達は高齢者が多いと思っていたが、意外とそうではなく、若者も多く従事していた。
特に、原木市場での木を「観る目」の確かさには、深く感ずるものがあった。
説明者は「観る目がなければ、この市場はすぐ人から見捨てられる。」と言っていた。
このことは、どのような仕事にも共通することである。

木の太さ、曲り具合、節の有無、病気の有無等々、価格に直結する。
プロが観、価格をつけることについては、不動産鑑定も変わらない。
不動産鑑定評価の業界と比較したとき、不動産鑑定は、近年いたずらに数字に左右されたり、単なるパソコンを駆使した計算を、さも高度なもののように考えたりして、「観る目」の訓練がおざなりになっていないだろうか。

鑑定とは、そもそも「観る目」のことである。それも「現場での観る目」である。
観る目がなければ、鑑定評価などできはしない。
不動産の場合、複眼的に観る必要があることから、多くの経験を必要とするが、やはり本質は「観る目」を養わなければ意味が無いことを実感した。

他県の鑑定士の人達と、夜を徹して話もすることができ、非常に有意義な研修会であった。
岐阜県、岡山県の不動産鑑定士協会の幹事に感謝したい。

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