千思万考24 続びわこ会議

2月27日に、続 びわこ会議に出席した。
メインテーマは、「不動産鑑定士の社会的責任と信頼関係の構築」であり、副題として「21士協会に広がった不動産市況DIに見る鑑定士と社会との関わり」である。
午前10時半からの開催であったが、全国から180名程度の鑑定士が集まり、活気のある研修会であった。

午前中は、「不動産DIの現状と今後の展開」の全体会議であり、午後からはメインテーマに沿った7つの分科会(14のグループ)に分かれ、グループ討議を行った後、各ファシリテーターによるグループ討議の内容が発表された。2年半前の前回の会議も盛会であったが、今回はそれに増して多くの人が集まった。
企画した滋賀県不動産鑑定士協会の問題意識と熱意に敬意を表したいと思う。

私は、その中で「世の中から信頼される業界になるためには」というテーマの分科会であった。
私はその中で、現在の官需に依存した業界から、個人もそして協会全体も民需に大きく舵を切る必要があるのではないかという趣旨の発言を行った。それは、一般社会の中に不動産鑑定士という存在を浸透させ、資格に対する信頼を得ないことには、専門職業家としての将来はないものと考えるからである。
そして、多くの人から同様な意見を頂き、問題認識を共有することができた。
ただ、そのためには本当の意味で自己研鑽が必要とされるし、大変な努力も必要である。
不動産市況DIは、滋賀県不動産鑑定士協会が県と共同で開始したのが平成20年であり、その後各県に普及し、現在では21の不動産鑑定士協会で取り組んでいる。今後更に増えることだろう。
不動産市況DIでは、売買、賃貸等の市場の動向について、宅地建物取引業者にアンケートを行い、現在の状況、そして半年後の予測を聞いているが、私はこの中で半年後の予測の結果が最も大切だと思っている。
それは、不動産市場に携わっている人たちの、生の予測そして期待であるからである。
私たち不動産鑑定士も、当然のこととして近い将来の予測を行って、日々仕事を行っているのであるが、数百、都市によっては数千という生の予測は、鑑定士個人を遙かに凌駕している。

会議では、不動産市況DIが如何に他のデータ(他の経済指標や不動産取引件数、住宅着工戸数等)と整合性がとれているかということが示された。また、公的な不動産価格指数との整合性も良好であることが示された。
このこと自体は、調査の精度が高いことの証明として喜ぶべきことであるが、しかし、考えてみると、様々な要因による景気動向により全てが動いているものであり、ある意味で整合性がとれて当然である。取れていなければ、調査方法等を検討する必要があるのではないだろうか。

私は、将来予測とその将来が到来した時点の実態との整合性を詳細に検討する必要があると思っている。
予測された半年後の価格動向について、半年後の実際の取引事例等で検証してみる必要がある。
実際の取引事例、実際の取引件数等で予測値を検証することによって、期待を込めた半年後の予測がどの程度まで正確に行われているかということを知ることが重要なことではないだろうか。

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