千思万考19 びわ湖会議に出席して

7月19日から21日の午前中まで、びわ湖会議なるものに出席してきた。
19日午後は事前会議、20日が本会議、21日午前は自由討論の場ということで、全スケジュールに参加させてもらった。

本会議では、6つのグループに分かれた。
①原点に立ち返る
②社会的な枠組み再構築
③士協会の役割と可能性
④政策提言
⑤コンサルティング業務
⑥入札への対応

私は、このうち①のファシリテーターを任され、グループ討議を行ない、20日の本会議の最後で結果報告を行なった。
私の担当した分野は、鑑定評価の本質論であり、不動産鑑定評価基準第1章の再検討である。
「不動産鑑定評価とは何か」、「不動産価格論」をメインテーマとした。
不動産鑑定評価基準を作成した櫛田光男氏が書き下ろした基準第1章の「基本的考察」であるが、ここを読む度に基準を作成した人達の高揚感や期待感を強く感じる。

最初の不動産鑑定評価基準作成から、既に50年が経過している。
もし生きて見ていたとすれば、現在の状況を当時の人達はどのように感じているのだろうか。
どのようになるか全くわからない状態の船出から、全国に約9千人の資格者が存在するまでに育った団体を、頼もしく思っているのだろうか。
それとも、「もっとしっかりしろ」とおしかりを受けるのだろうか。

全国から多くの不動産鑑定士が出席し、活発な本音の意見が交わされ、非常に有意義な会議であった。
世話をしていただいた、滋賀県不動産鑑定士協会の皆様にお礼を言いたい。
これから、まとめを作るということなので、まだまだ大変な日々が続くことだろう。
貴重な時間を体験させて頂いたことに本当に感謝している。

しかし、帰りに新幹線の中では、一抹の寂寥感を禁じ得なかった。
それは、現在のどの業界にも蔓延していることなのだろうが、閉塞感を打破することができないからである。

これは、会議を開催した滋賀県に責任があることではない。
むしろ、勇気を出して、全国に呼びかけ、盛大な会になったということで、参加した各人が各県に持ち帰り、何らかのアクションを起こすことにより、明るい灯が点る可能性もあるからである。
行動しなければ何も生まれない。
その第1歩を開いた滋賀県の不動産鑑定協会の勇気に敬意を表したい。

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